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人類誕生とネアンデルタール人について

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人類誕生の起源とネアンデルタール人について解説します。

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人類の誕生とネアンデルタール人の発見

昔の教科書では、人類誕生は洪積世(こうせきせい)だとされてきました。これは大体ですが、170万年前から1万年くらい前の氷河期を指します。現代は、更新世と呼ばれるのが普通です。それに対して中新世と言うのは、2430年前から533万年前を指す場合が多いと言えます。



30年くらい前までは、人類が誕生したのは、100万年前から200万年前の間だとされてきました。しかし、現在では650万年前にすでに人類が存在していた事が分かっています。もしかして、今後さらに研究が進めばさらに前から人類がいたという事になるかも知れません。人類の起源については長く学者たちの間で論じられてきましたが、それらが盛んになったのは、ドイツのネアンデル谷の洞窟から発見された化石によってからです。既に地名から想像がつくかも知れませんが、これが後にネアンデルタール人と呼ばれるようになります。



ネアンデルタール人は既に脳の量が現代人と同じ位あることが確認されていますし、体の特徴などからヨーロッパに住んでいた原始人の骨として確信がもたれるようになりました。ちなみに、この研究結果を発表したのは学者の偉い先生ではなく、地元の高校教師でした。名前はカール・フールロットと言います。しかし、カール・フールロットは多くの学者から批判される事になりました。多くの学者はネアンデルタール人を「カルシウムが不足したコサック兵」とか「病気によって変形してしまった老人の骨」として判断したのです。

その後、時代背景としてイギリスのダーウィンが「進化論」を発表して学会は大論争を巻き起こします。進化論を巡って大論争をしている最中に、南フランスでクロマニヨン人の化石が発掘され、さらにインドネシアでネアンデルタール人よりもさらに、原始的な化石であるジャワ原人が発見されました。さらに続々と人類の祖先のような化石が発掘される事で、ドイツの解剖学者であるアルベルト・シュワルベがネアンデルタール人が人類の祖先である事を論文で実証しました。それが、最初にネアンデルタール人の研究をしたカールフールロットの死後24年後の事です。

700年前に人類は存在した可能性がある?

1924年になるとオーストラリア解剖の出身学者であるレイモンド・ダートが南アフリカで猿でも人でもない頭骨の化石を発見しました。猿でも人でもないというのがポイントでダーウィンの進化論で言うと人と猿の中間だと考えられたのです。これをアウストラロピテクスと名付けました。



アウストラロピテクスは最古の化石人類と言う事になっています。ちなみに、現在の研究では最初に2足歩行をしたのはアウストラロピテクスだと言われています。アウストラロピテクスを猿人とし、北京原人・ジャワ原人を原人、ネアンデルタール人を旧人、クロマニヨン人を新人としました。



尚、猿と人間の中間であるアウストラロピテクスは初の人類として現在認定されています。しかし、その後も研究は進み、1974年にエチオピアで350年前の地層からアウストラロピテクスを発見されました、これは「アウストラロピテクス アファレンシス」と呼ばれるようになるわけです。さらに、またもやエチオピアでアウストラロピテクスとは異なる約440年前のアルディピテクス ラミデュスの化石を発見されています。尚、アルディピテクス ラミデュスを発見したのは、東京大学の諏訪元教授らのチームです。さらに、2001年にはサヘラントロプス チャデンシスを中央アフリカのチャドで発見されています。

ちなみに、サヘラントロプス チャデンシスは700万年前から600万年前に生息していたと言われています。尚、この化石は生命の希望という意味のトューマイの愛称でも親しまれています。これから分かるように、既に人類誕生は700万年前から誕生した事になっているのです。今後、さらに研究が進めばさらに昔から存在した事になるのかも知れません。

ネアンデルタール人は絶滅してはいない

ネアンデルタール人は絶滅したというのはよく言われている言葉だと思います。ちょっと前の研究ですと4万年前に絶滅したというのが一般的でした。人類と言うのは、猿人→原人→旧人→新人と進化してきたように思うかも知れませんが、その発展途中で様々な人種に進化していたのです。

つまり、元は猿だったかもしれないけど、そこから枝分かれして独自の進化を遂げました。もちろん、時代や環境に合わなければ絶滅したりもあります。一般的にネアンデルタール人はクロマニヨン人との生存競争に敗れて絶滅したとされていました。

しかし、遺伝子学の研究が進み、ネアンデルタール人と現代人の遺伝子を比べてみると、アフリカ人を除けば、全ての現代人にネアンデルタール人の遺伝子を2%ほど持っている事が分かっています。これが現代人がネアンデルタール人との混血になる事を意味しています。それを考えれば、我々は2%はネアンデルタール人になるわけで完全絶滅とはいかないようです。

ネアンデルタール人が生存競争で敗れた理由

ネアンデルタール人が生存競争で敗れた理由について書いてみたいと思います。これはよく言われている事なのですが、脳の量で言えば現代人とネアンデルタール人は差がないとも言われています。つまり、知力であれば、それほど差がない事も表しているのです。しかし、ネアンデルタール人には決定的な弱点があったとします。それは、声です。

現代人であれば、様々な言葉で相手に伝える事が出来ます。しかし、ネアンデルタール人は喉の位置などが若干、現代人とは違っていて、声を出す喉の位置の違いで言葉を操る事が出来なかったとされています。つまり、同程度の脳みそを持っていても、意思疎通が出来るか出来ないかで、生存競争に敗れてしまったというのが一般的なようです。

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